真空管式・交流電圧計を確かミリバルと呼んで居た様な・・・
其れに対する真空管式・直流電圧計をバルボルと呼んで居た様な・・・

前回のブログで書いたNFメータ(ノイズ・ソース)を使うにあたり、必需品として交流電圧計があります。
被測定物のノイズ出力比を正確な 3db に設定する為には避けて通れません。
と云う事で大昔(40年以上前)に当時ジャンクで買ったミリバルをひっぱり出しました。
UHF帯のサンノイズ(太陽雑音)等の測定に活躍してましたが今では懐かしい思い出です。
其のミリバルをNFメータの
 3db 設定に使ってみましょう。
雄姿を下に・・・
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さすが年代を感じます。

100V コンセントに差し込み、スイッチONで赤ランプが点りました。
真空管式ですから直ぐに動作状態にはなりません。
メータの指針が一度フルスケールまで振れて其の後0点に落ち着く筈です。

・・・・・針が振れません・・・・・
入力端子に指を触れてみましたが微動だにしません。
「エ~壊れていたのはNFメータだけではなかったよ~」
青く?なりながら、早速リア・カバーを外しました。
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外観とは裏腹に意外と綺麗です。

しかし2本ある真空管のうち1本が点っていません。
3極・5極管の 6AW8 です。
一分の望みを持って 6AW8 のソケットのヒータ端子電圧を測ってみました。
残念ながらキチンと電圧は掛かっています。
でも複合管ですからヒータが断線するとしても同時に断線は無いだろう・・・と不思議に思いながら、球をソケットから引っこ抜いてヒータの導通チェックです。

・・・・・断線してな~い!・・・・・
後はソケットとの接触不良しか考えられませんので、入念にヤスリで磨き何回もソケットに抜き刺しして修理完了です。
年季モノですが入力レンジ切替スイッチ(しっかりシールドしてある)のガリも無く快適に測定できました。(良かったヨカッタ)

by    JA1QVM

パクる人は自己責任で宜しく